あとがき愛読党ブログ

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2017-01-01から1年間の記事一覧

ライトニングトーク:「1192(イイクニ)作ろう鎌倉幕府」は なぜ消えたのか

忘年会で即興でライトニングトークをやらされることになったので、ブログで再現します。題して、「「1192(イイクニ)作ろう鎌倉幕府」はなぜ消えたのか」。 忙しい方は、スライド部分だけ飛ばして読んでもらっても大丈夫です。 お話させていだだきます。 鎌倉…

ジョジョ実写映画はけっこうおもしろかったです

ジョジョファンです。雑誌もコミックスも欠かさず買ってます。 第4部が実写映画化すると聞いて、超不安でした。「胃がケイレンし胃液が逆流した。ヘドをはく一歩手前さ!」って気持ちでした。 warnerbros.co.jp でも原作ファンなので劇場に行きました。そし…

あとがき27 バブル期の日本人がどれだけバグってたか見てほしい: 叢書「思想の海へ [解放と変革]」刊行のことば(社会評論社、1989)

自分は中高生のころ岩波文庫の末尾にある岩波茂雄の(実は三木清の草なんだって)「読書子に寄す―岩波文庫発刊に際して―」が好きで好きで、何度も読み返して、「読者は自己の欲する時に自己の欲する書物を各個に自由に選択することができる。」の文に動かさ…

あとがき26 デジタル人文学のために?:大森金五郎編『史籍解説』(三省堂、1937)

先日古本屋で、大森金五郎編『史籍解説』という小さな本を買った。これは戦前に作られた史籍専門の解題集(初版は1937年、三省堂。のち覆刻版が1979年に村田書店から出る。私が買ったのは復刻版)で、『古事記』だとか『吾妻鏡』だとかの書名を挙げたのち、…

あとがき25 或る古文書学徒の死:勝峯月渓『古文書学概論』(目黒書店、1930)

古文書学入門 作者: 佐藤進一 出版社/メーカー: 法政大学出版局 発売日: 2003/03 メディア: 単行本 購入: 3人 クリック: 27回 この商品を含むブログ (5件) を見る 佐藤進一『古文書学入門』には、参考にすべき古文書学の名著が冒頭に掲げられている。一人の…